マチノコト

10月29日（水）に『ヒトがマチを作る。僕らが街に対してできること』と題して、NPO法人スタンバイ設立記念イベントを開催しました。これまでマチノコトを運営してきたスタンバイは、正式にNPO法人化の手続きが完了し、今後、本格的に活動を進めていきたいと考えています。

そこで、NPO法人設立のご連絡含めて、普段からお世話になっているみなさんに会場にお越しいただき、今年一年マチノコトにご協力いただいたゲストの方々とのトークセッション、マチノコトとスタンバイの今後のことをご報告させていただきました。

人と人とのつながりが作り出すマチの未来

まず最初はアーティストのGAKU-MCさんが登場。赤坂小学校で開催したエンターテイメント防災訓練「アカリトライブ」についてマチノコト発行人の横尾俊成とトークを行いました。

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近隣の小学生たちが訪れ、防災訓練とトークイベント、ライブと対話などを織り交ぜながら開催されたアカリトライブ。防災訓練というと、地味なイメージや面倒なことというイメージをもたれがちです。

そのイメージを払拭し、訓練自体を楽しいものへの変えていくことはとても意義あることではないでしょうか。トークセッションのあとは、GAKU-MCさんによるライブ。GAKUさんの軽快な音楽に合わせながら、防災や身近な暮らしについて、笑いや手拍子を交えながら、改めて考える機会となりました。防災だけでなく、日々に暮らし方や生活の仕方を見直すためにも、音楽やアートを通じて楽しく考えてみるといいかもしれません。

ローカルコミュニティに対して私たちにできること

これまで、地域の応援の手法として活用されてきたのが、地元の名産品と引き換えに寄付をする「ふるさと納税」がありました。その仕組みをアップデートしたものとして、クラウドファンディングあります。地元の名産品の商品開発から、はたまた地元の中学校の廃校を救うためのプロジェクトなど、これまでにさまざまなクラウドファンディングのプロジェクトが立ち上がってきました。

お金という代替手段を通じて活動をサポートするという側面だけでなく、お金という手段を通じて企画者と応援者がつながり、継続したコミュニケーションが行えるという新しいつながりを生み出すという側面がでてきています。

他者とのつながりによって新しい地域活性の動きを生み出す仕組みとして、その地域にいない人であっても、ローカルコミュニティを支援する形はいくつかありそうです。ローカルで活動している人たちも、いまやSNSなどを通じて他者と繋がれる時代で、情報や活動は広く多くの人たちに知ってもらうことができる社会でもあるのです。

また、一つのローカルコミュニティで生まれた成功事例は、横展開を通じて全国のローカルでも同じような事例を生み出すことができます。だからこそ、「Think Local、Act Local、Connect the Grobal」な考え方で活動することがこれから求められてくるのかもしれません。

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これからの都市に必要なネイバーフッドデザイン

「これからの都市に必要なネイバーフッドデザイン」のセッションでは、hitotowaの荒昌史さんに登場していただき、ネイバーフッドデザインとは何か、都市の集合住宅におけるコミュニティの大切さを紹介していただきました。被災した際、大切になるのは近隣住人同士の共助。共助ができるコミュニティが存在していれば、被災時だけではな平常時に他の課題に対しても対応していけるはずです。

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都市では人とのつながりが希薄だと言われます。そんな中、新築のマンションの中には住民コミュニティがあることを付加価値とされているものも登場しています。つながりすぎではなく、ほどよくつながる。そんな状態を求める人が増えているのだと思います。

新築のマンションでコミュニティを作り、既存のマンションでもゆるくコミュニティを作るべく活動し、そして集合住宅のコミュニティと地域のコミュニティをつなげていく。それができれば、都市ももう少し住みやすくなるのではないでしょうか。

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「マチノコト」のこれから

防災、地域、都市、コミュニティ、などなど色々なな切り口で記事を紹介してきた「マチノコト」は1周年を迎えました。2015年から、さらに活動の幅を広げていきます。

2015年からは、マチノコトではイベントやワークショップなどの活動をこれまで以上に展開していきます。そのため、スタッフを募集したり、一緒にまちづくりやコミュニティに関する活動を行ってくれるコラボパートナー、そして、チノコトの読者が交流し、コミュニケーションをとることができるコミュニティを作り上げていきたいと考えています。

「マチノコト」と共に活動したい、何か協力したいという方はぜひこちらからご連絡ください。マチノコト編集部、NPO法人スタンバイのメンバーそれぞれと一緒に、これからのまちづくりを行う企画をつくっていきましょう。