2014.7.8
2014年4月に東京都あきる野市五日市で開催された野外音楽フェス「OTODAMA FOREST STUDIO」。その運営メンバー・ボランティアスタッフの「五日市をもっと楽しい街にしたい」という思いから生まれた「五日市ごえん分校」。地域の様々な年代、立場の人でにぎわった第一回の開講準備会に続き、集った人の「えん」を育てるために、第二回の開講準備会が行われました。
五日市ごえん分校の開講準備会は「授業」というスタイルのイベント形式で行われています。今回の授業の前半は、ゲストによるトークショー。
地域にフォーカスしたクラウドファンディングサービス「FAAVO」を運営する齋藤隆太さんと千葉県富津市のシェアアトリエ「KANAYA BASE」を運営する金子愛さんから、どんな方法で街を楽しくしているのか、実際の事例をもとにお話を聞きました。
参加者にはごえん分校に来て初めてクラウドファンディングを知った、という方も多く、齋藤さんからはクラウドファンディングの特徴やプロジェクトを達成した宮崎県の事例などの紹介がありました。会場からは、「クラウドファンディングは地域のいいPRになる。五日市を知ってもらえるきっかけに活用できたら」と前向きな声が飛び交っていました。
KANAYA BASEについての紹介では、「空き物件や空き家をリノベーションし、新しい活用方法を見つけ出す」という所に参加者の注目が集まり、「五日市の地域にも活用できそうな物件がある」「地域人たちで活用できる場所があると活気が出ていい」という声が上がっていました。
お二人のトークを受けて、参加者の中に「五日市でこれをやってみたい」というイメージや思いが浮かんできたところで、後半のワークショップに入りました。
ワークショップでは、今回のトーク、前回の授業で生まれた街を楽しくするためのアイデアをもとに、「やってみたいこと」の興味・関心の近い人同士でグルーピングをし、チームを作りました。
チームごとに取り組みたいことの最終目標を決め、2ヶ月後の次回の授業までに何ができるのかについて話し始めると、「あそこに空き物件があって、それを使えばこんなことができるんじゃないか」「これをやるにはクラウドファンディングは使えないかな」「こんなイベントなら面白いし、すぐできるよね」など活発な意見交換になりました。
役割分担が決まるチームもあり、みんなの「思い」だったものが、すこしづずつ「カタチ」になっていく瞬間でした。発表では、各チーム同士の「一緒にやりましょう」が生まれ、盛り上がりました。
それぞれのチームの活動内容は以下の通りです。
イベント終了後、各チームごとにFacebookページやグループが立ち上がるなど、参加者の方々のアクションが回を重ねて、活発になってきました。五日市ごえん分校のこれからの動きから目が離せません。
ライター:
渡部岳(Watanabe Gaku)
1986年生まれ。東京都あきる野市出身。東京学芸大学教育学部卒。「人」「地域」「教育」に関心を抱き都の小学校教員として5年間勤務。在職中からインタビュー活動を始め、「人の物語にスポットライトをあてる」ことをコンセプトにしたスポットライト出版の立ち上げに加わる。現在、書籍ディレクター、ライターとして活動中。(http://spotl.jp/)
コメント