2015.11.14
アーティストが地域で暮らしながらその地域の文化や人とふれあうなかで作品制作をする「アーティスト・イン・レジデンス」。マチノコトでも、鳥取で行われている「鳥取藝住祭」について取り上げました。
アートを通じて、地域の新たな価値や視点をもつことによって、そこに住む人たち自身のマインドを変化させるなど、文化芸術に関する情報発信やアートを起点として交流人口の増加やインバウンドの促進など、各地でそれぞれの手法をもとに取り組みがなされています。
そんなアーティスト・イン・レジデンスのこれからについて議論する国際シンポジウム「Cultural Crossroads = A.I.R. 文化的交差点:地域と藝術が生み出すこれからの価値とは」が鳥取県で開催されます。
このシンポジウムは、「関西広域連合」という関西地域の2府5県の自治体が連携し、防災や観光・文化振興、産業振興、医療、環境保全などさまざま分野において広域での取り組みを行うための団体です。2020年には東京でオリンピックが開催されるなか、関西地域としてもアートを起点として地域の新たな価値をつくりだすための取り組みとして、今年からシンポジウムが開催されるようになりました。
国内外のアーティストや行政・自治体関係者らによって、アートとまちづくりや文化制作の今後などが議論されるシンポジウム。ぜひ、関西にいる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
タイトル
Cultural Crossroads = A.I.R. 文化的交差点:地域と藝術が生み出すこれからの価値とは
日時:平成27年11月28日(土) 時間:13:00~18:15 (受付開始:12:00~)
会場:鳥取県・米子コンベンションセンター(鳥取県米子市末広町294)
定員:500名 *申し込みはこちら。もしくは当日参加(事前の申し込みをお願いします)
料金:入場無料
主催:関西広域連合、鳥取藝住祭実行委員会
協力:文化庁
運営:アーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会
セッションは以下のとおりです。
・基調講演
『文化的交差点:地域と藝術が生み出すこれからの価値とは』
スピーカー 吉本 光宏(ニッセイ基礎研究所 研究理事)
・セッション1
『アーティストが地域に入ることでもたらす『波紋』』
国内外において、地域社会との関わりを軸にした活動をするアーティストが、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)を通じ、アーティストにしかできない地域への働きかけや具体的な提案、そしてAIRがもたらすさまざまな影響や課題などについて議論します。
パネラー 西尾 美也(美術家)
カーン・リー(AIR475 アーティスト)
メリー・シャーマン(アーティスト/Executive Director, TransCultural Exchange)
原 万希子(AIR475 キュレーター)
モデレーター 中島 諒人(NPO法人鳥の劇場 代表理事)
・セッション2
『街がアートを『育む』ための設計と実践』
アーティスト・イン・レジデンス(AIR)をもとにした文化芸術が各地で展開されている昨今において、AIRを展開する地域の受け入れ体制や地域住民への理解や浸透など、地域の現場における働きかけや実践方法など、街がアートを受け入れ、ともに育むための環境設計と課題について議論します。
パネラー 田口 幹也(城崎国際アートセンター館長兼広報・マーケティングディレクター)
山出 淳也(アーティスト/NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事)
ウー・ダークン(Artistic Director, Treasure Hill Artist Village)
モデレーター 野田 邦弘(鳥取大学地域学部 教授)
・セッション3
『未来から視る現在:新たな『遺産(レガシー)』に向けた長期的な文化政策とは』
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けてさまざまなな文化的な活動が展開されている中、同時に10年、100 年という長期的、かつ持続的な文化政策を考える必要がある。当セッションは、未来のビジョンを描きながら、今できること、やるべきことを議論します。
パネラー 森 司(アーツカウンシル東京 事業推進室事業調整課長)
杉山 道夫(滋賀県立陶芸の森 創作研修課長)
日沼 禎子(ARTizanプログラムディレクター/アートNPOリンク理事)
モデレーター 吉本 光宏(ニッセイ基礎研究所 研究理事)
詳細などは、公式ウェブサイトをご覧ください。
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