2013.10.4
地域コミュニティ作りには、行政だけでなく、地元の大学などの若い世代が集まる人たちと提携することで、大きく発展する可能性を持っている。大学としても、地元に開かれた場所として提供することで、学生や研究者だけでなく、地元に住んでいる人など、世代や職能を超えた人たちが集まる、多様性を持った場へと発展できる。
そうした、地元行政と大学とが本格的な協定を結んだ地域がある。広島県福山市と福山大学だ。地域振興や人材育成、国際交流など様々な分野で互いの強みを活かすことを目的に、連携する包括協定を9月30日に締結。市が大学と包括的な協定を結ぶのは初めてだという。
協定期間は3年間とし、学生主体のまちおこしや同大学への留学生による地域国際交流促進、地元スポーツ振興などを予定しているという。また、災害時には、同大を避難場所として活用するなど、災害対策も検討し、行政と地元大学による密接な連携を行う予定だ。
また、福山市は10月1日から福山市都市ブランド戦略のコンセプトやロゴマーク、キャッチコピーなどを発表。Facebookページなども開設し、「ばらのまち福山」の魅力、福山にしかないものを発信していこうと取り組んでいる。
大学も、ただそこにあるだけでなく、その地域やその土地ならではの活動を展開し、地元行政と共に地域コミュニティ作りに取り組みとして、今後どういった展開を見せるか注目していくべきであり、大学と行政との新しい関係として、全国に対して一つの形を示していけるかもしれない。
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