2014.2.13
岐阜県が中津川市加子母で整備していた農業用水を活用した小水力発電所「加子母清流発電所」が完成し、2月10日に同市に譲渡され、運転を開始したことを岐阜新聞が報じています。(岐阜県による資料はこちら)
総事業費3億3800万円のうち、5割を国の補助金、残りを県と市で負担しており、県から譲渡されて市が運営していく方針。発電した電気は売電し、年間最大5300万円の収入が見込まれており、この収入は市内の農道や用水路など土地改良施設の維持管理費に充てられ、農村振興につなげる予定だそうです。
2013年、経済産業省資源エネルギー庁がスタートした、再生可能エネルギーを通じて未来の力を創っていく「GREEN POWER プロジェクト」。
このプロジェクトにThink the Earthが協力して作成された、再生可能エネルギーの入門書「グリーンパワーブック」にも、山梨県北杜市にある村山六々村堰ウォーターファームが登場します。
小水力発電はダムなどと異なり、小さい規模で発電可能なため、今回紹介した事例のように農業用水などでも発電可能です。今回の事例のように、発電した電気を売り、その収益をその土地の新興に充てることができれば、様々な地域で再生可能エネルギーへの取り組みが進み、財政的な課題が解決されるかもしれません。
もちろん、小水力発電にも課題はあります。
エネルギーも街にとってはとても大切なもの。こうしたことも把握しつつ、今回の事例やそのほかの取り組みがどのような結果をもたらすか、チェックしていきたいですね。
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