2014.9.9
以前、マチノコトでも紹介した福岡をフィールドに、社会・地域課題に産官学民をこえて関わるグローバルプログラム「INNOVATION STUDIO FUKUOKA」。
このプログラムを仕掛けているリ・パブリックという会社。リ・パブリックは、持続的にイノベーションが起き続ける「生態系」を研究(Think)し、デザイン(Do)する、シンク・ドゥ・タンク。彼らは今月の後半に合宿形式のイベントを開催します。
その合宿の内容は「社会的境界のリデザインからイノベーションを生み出す」というもの。リ・パブリックは「INNOVATION STUDIO FUKUOKA」のような、市民同士、市民と市民、大企業とイノベーターなど、様々な社会的境界を書き換えることで、新しい価値やアイデアを生むプロジェクトを進めています。
一つの団体や企業、行政だけで解決できる課題には限りがあります。課題が山積みになっている社会や街は、今後、その参加者たちがそれぞれの境界を越えて、互いに手を取り合い、コラボレーションしていく必要があります。
合宿が開催されるのは「大地の芸術祭の里」として有名な、越後妻有。”社会的境界を書き換える”ことの必要性を感じている方は、ぜひこのイベント「Re:bound」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
以下はイベントの詳細です。
リ・パブリックでは、市民同士、市民と市民、大企業とイノベーターなど、様々な社会的境界を書き換えることで、新しい価値やアイデアを生むプロジェクトを進めています。この夏、デザイナーや研究者等、様々なコミュニティからの参加者とともに、「世の中にある社会的境界を書き換える」ということに向き合う合宿を行います。
いくつかのテーマのもと、ゲストを招いたトークをベースに、バウンダリーのあり様についてディスカッションし、バウンダリーを書き換えるアイデアを作ります。今回は東京を飛び出し、「大地の芸術祭の里」として有名な、越後妻有を舞台に行います。
アートを通じて、地域と自然、人のバウンダリーが書き換えられたこの土地で、日常から離れ、様々なバウンダリー、あるいは自分自身が直面しているバウンダリーについても向き合う場にしていきたいと考えています。
ゲストスピーカー 塩瀬隆之氏(京都大学)
「産官学」は、異なる立場の3者が関わることでイノベーションを起こすための方法として、これまで数多のプロジェクトが行われてきています。しかし、「産」「官」「学」各々の目的のもと、各々のやり方で動いていることが多く、それぞれの境界を越えて温度感が共有されるようなケースはあまり多くありません。
それぞれの立場の境界を越え、本当に「産官学」と呼べるような関係性を、どのように作ることが出来るのでしょうか。長年、主に「学」の立場から「産官学」のバウンダリーの書き換えに挑んできた塩瀬氏隆之氏と、そのあり方について探っていきます
ゲストスピーカー 中台澄之氏(株式会社ナカダイ)
ライフスタイルや技術の変化によって仕事の概念が変化する中、自分の好奇心や社会的な関心をベースに、様々なコミュニティや人を巻き込むことによって、自分の生き方・仕事をつくる人々の存在が目立つようになってきました。
産業廃棄物事業者であり、廃棄物についてのコンサルティング、さらに廃棄物から生まれたマテリアルのギャラリーの運営等、様々な分野と廃棄物を掛け合わせ事業を生み出す中台澄之氏は、まさにそうした動き方をされている1人でしょう。
自分自身の価値観に従って動き仕事をつくる、プロ予備軍ではないアマチュア、「ネオアマチュア」のあり方と、これからの社会における可能性についてディスカッションしていきます。
ゲストスピーカー 広瀬郁氏(株式会社トーンアンドマター)
何十万、何百万という人々が暮らし、行き交う街東京は、世界から見ても常に注目度が高い街です。では、「東京」という街全体に対して、どんなイメージがあるでしょうか。2020年には東京でオリンピックが開催されます。改めて、様々な角度から東京という街の魅力が問われる機会になっているでしょう。
すでに東京を知る私たち自身が、これまでとは異なる奥行きで東京を捉え直すことができれば、より新しい東京の未来を創り出すことにつながっていくのではないでしょうか。
建築プロデューサーとしてホテルそのものに対する概念を変え、東京全体に通じる価値観をも作り出したホテルCLASKAを手がけた広瀬郁氏と、参加者を交えて、これからの東京のあり方を改めて捉え直していきます。
日程:
2014年9月21日(日)、22日(月) 2日間
※なお、23日(火)はオプションとして、越後妻有を回るツアーを開催します。
場所:
三省ハウス(〒942-1402 新潟県十日町市松之山小谷327)
公式ホームページ:
http://rebound.re-public.jp
Facebookイベントページ:
https://www.facebook.com/events/739180202805600/
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