2013.12.13
東急電鉄が、賃貸住宅事業の新たな取り組みとして、代官山に子育て支援をコンセプトとしたシェアハウス「“みんなで子育て”シェアハウス(仮称)」を2014年3月に開業することを発表しました。
この話を聞いて筆者はアメリカのホームドラマ「フルハウス」を想像しました。1家族だけで子育ての大変さが語れるようになり、コミュニティの助けなど、家族以外の人の助力を得ながら子育てをしていくことの重要さについて耳にすることが増えてきました。
草の根的に、こうしたシェアハウスを立ち上げようということはありましが、東急電鉄が、子育て支援をコンセプトにしたシェアハウスを作る、というのはとても興味深い動きですね。
この物件は、東横線代官山駅から徒歩2分、JR山手線・東京メトロ日比谷線恵比寿駅から徒歩11分の場所に渋谷区が所有する旧職員住宅の土地建物を、東急電鉄が借り受けて、シェアハウスとしてリノベーションした施設だそうです。
シェアハウスのコンセプトは、「こどものために。自分のために。そしてみんなのために。」。ひとり親と子育てを応援したい方をメインターゲットに、子どもがいる人もいない人も入居者同士が支え合いながら「みんなで子育て」ができる環境づくりを目指していくとのこと。
共用部には、子どもの創造性を刺激する「落書きボード」のあるリビング、親子団らんを促す各階のユニットバスやミニキッチンなどが設置。屋上にはウッドデッキや家庭菜園に加え、子どもたちが素足で遊べるエリアを設けるなど、働きながら子育てする親子にやさしく「みんなで子育て」ができるシェアハウスとして、さまざまな設備・サービスを導入される予定。
この物件に加えて、子ども見守りサービス「キッズセキュリティ」や、子育て中の心配事を入居者同士や地域住民で気軽に助けあう「子育てシェア」の仕組みなどを導入しながら、シングルペアレントの人が仕事と子育てを両立できる環境を整備していくことを目指すそうです。
ソーシャルアパートメントが、集合住宅をリノベーションして、若者が住むシェア施設にしているように、既存の物件をうまく活用している点も良いですよね。阪急電鉄が、地域住民のための活動をしている事例を紹介し巻いたが、電鉄会社の地域に対する取り組みが今後もっと増えてくれると暮らしやすいまちづくりが進んでいくかもしれません。
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