2013.9.17
新潟県の中央部に位置し、信濃川流域という水源に恵まれた地域にある燕三条。ここは、江戸時代から栄えている金物の街です。
のこぎりや鎌、包丁といった刃物の生産地でもあり、自動車の部品作り、そして金物を磨く研磨技術は世界にも誇る技術を持っています。2007年に初めて発売したiPod touchでは、その背面を鏡面加工する技術に燕三条の研磨加工技術が使われるなど、世界が注目する日本の伝統工業地域なのです。
そうした世界に誇る燕三条のものづくりを発信しようと、燕三条の企業が協力し、5日間にわたり一斉に町工場やものづくりの現場を開放しようというのが、10月2日から開催される「燕三条 工場祭典」です。50を超える燕三条の工場を見学できる他、職人さんの指導のもと様々な加工物を作れるものづくりの体験など、様々な催しが用意されています。
普段なかなか接することが少ない職人さんの熟練した技術を横目で見ながら、実際に作られた金物の研ぎ方やメンテナンス方法、研磨体験や手彫り彫金体験など、ここでしかできないワークショップを通じ、燕三条の技術の素晴らしさや、普段私たちが何気なく接している道具に込められた最先端の技術や職人さんたちの取り組みを伺い知ることができます。また、燕三条 工場の祭典Facebook ページでも、それぞれの職人さんの詳細な説明やイベント情報などを随時発信しています。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
開催期間は10月2日から6日までの5日間。会期期間中はJR東日本「燕三条駅」から臨時バスも運行を予定しています。江戸時代から続く技術の結晶を現代にまで引き継ぎ、そして未来へと紡ごうと取り組んでいる燕三条。街が持つ伝統や文化を大切にしながらも、現代へと発信していこうとしています。ものづくりに興味がある人、職人さんとコミュニケーションを取ってみたい人、職人さんを目指したい人にとってみても良い機会です。ぜひ、新潟に足を運び、燕三条の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
燕三条 工場の祭典
期間:10月2日(水)~10月6日(日)
開催地:新潟県三条市・燕市全域
JR東日本「燕三条駅」より臨時バス運行予定
主催・運営:「燕三条 工場の祭典」実行委員会
【関連サイト】
・開け、工場! 工場の祭典 – Factory Festival
・燕三条
工場の祭典Facebook ページ
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