マチノコト

2016.5.31

今年もU26がキックオフ!若者がマンション居住者に対してコミュニティカフェを提案する新たな挑戦がスタート

2016年度、マチノコトは「Neighbors Next U26 Project」のメディアパートナーを務めています。マチノコトでも「Neighbors Next U26 Project」の活動の様子をお伝えしていきます。原文はこちらから。

26歳以下の世代がマンションにおいて、日本における将来の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に、三井不動産レジデンシャルのCSV活動の一環として昨年度スタートした「U26」プロジェクト。

メンバー募集開始から、厳正な審査を経て、「すまいとくらしの未来」を考える 15名が選出されました。2016年5月8日にメンバーが集まり、キックオフが行われました。今回は、その様子をレポートします。

今年度のテーマは「マンションとコミュニティカフェの未来」

まずは、プロジェクト運営を統括するHITOTOWAの荒昌史さんより、今年度のテーマが発表されました。今年度のテーマは、”マンションとコミュニティカフェの未来”です。

HITOTOWAの荒昌史さん

HITOTOWAの荒昌史さん

マンションにおけるコミュニティカフェとは、居住者の”たまりば”や”居場所”を指します。コミュニティカフェは、居住者のニーズはあるものの、誰が運営していくのか、どこまでのコミュニティ範囲に広めていくのか、将来的に誰が担うのか、経営的に持続できるかなど、様々な問題を抱えています。

今年度のU26は、マンションとコミュニティカフェの事例を視察・分析しながら、マンションコミュニティのあり方を考えていきます。

今年のオブザーバーには、西国分寺の人気カフェ『クルミドコーヒー』の店主である影山知明さんや、『東京R不動産』のディレクターであるSPEAC,Inc共同代表・林厚見さんなど、カフェと空間のプロフェッショナルを迎えて展開されます。

プロジェクトメンバーによる勉強会

参加メンバーは交流を兼ねたワークを行い、まずはアイスブレイクからスタート。グループごとに、紙とペンを使って、自己紹介を行いました。

_MG_5851

_MG_5850

アイスブレイクが終わったら、U26プロジェクトメンバー有志による「すまいの勉強会」が始まりました。

まず1人目の先生は、65歳からのお部屋探しサイト『R65不動産』を運営する山本遼さん。山本さんは、高齢化と少子化という2つの視点から、今日本に起きている問題を提起しました。

山本遼さん

山本遼さん

山本さんによると、現在の日本では、核家族世帯や単身世帯が増え、人と人との関係が希薄になりつつある”無縁社会”が進行し、その中で、お年寄りが一人暮らしの中で誰にも看取られること無く”孤独死”する例が増加しているそうです。

一方では、子育てについて誰にも頼ることができず孤独を感じる”孤育て”に悩む夫婦も多いといいます。山本さんは、この問題を解決するため、

「高齢化や少子化という状況をマイナスに捉えるのではなく、双方の世代が助け合えるコミュニティを築くことができれば、皆が生活をもっと豊かに楽しめるのではないかと思い、U26に参加した。」

と語りました。

2人目の先生は、三井不動産レジデンシャルグループが開催する居住者あいさつ会の運営を担う福岡達也さん。福岡さんは、マンション居住者が一同にあつまって親睦・交流を図る「レジデンシャルグリーティング~居住者あいさつ会~」を運営しています。

福岡達也さん

福岡達也さん

勉強会では、新しいメンバーのために、”分譲と賃貸”や”管理組合と理事会と自治会“など、マンションコミュニティに関わる用語を基礎知識として解説してくれました。メンバーは二人の先生の講義を真剣に聞き入り、メモを走らせていました。

マンションコミュニティづくりの実践へ

プロジェクトディレクターの猪股有佐さん

プロジェクトディレクターの猪股有佐さん

その後、プロジェクトディレクターの猪股有佐さんにより、様々なマンションコミュニティ事例が紹介された後、ついに今年度U26の新たな挑戦が発表されました。それは、実際のマンションに入り、居住者とふれあいながら、実際にコミュニティカフェの提案をすること。

去年度まではアイディア発表に留まっていたU26プロジェクトは、今年度、実際のマンション居住者に提案するところまで行います。

築十数年経ったマンションは、建物と、居住者の高齢化という「2つの老い」を課題に抱えています。そんな居住者の幅広い意見を吸い上げながら、居住者発のコミュニティカフェが実践できるような提案をしていくのが、今回のテーマです。

メンバーたちは、「コミュニティに入りきれない居住者の方々をどう巻き込んでいくか考えたい」、「その他のマンションコミュニティ事例を比較し、面白い提案をしていきたい」、「どの範囲のコミュニティ作りなのかを意識して発表したい」など、おのおののやる気を語りました。

多様な意見がある中で、ひとつのものを作り上げていくことは簡単なことではありません。U26のメンバーは、コミュニティカフェの提案を通じて様々な経験を重ねていくことでしょう。

2016年度U26メンバー

新たな取り組み発表とともにスタートをきったU26のメンバーは、15名。うち6名は、 「さらにコミュニティづくりを学びたい」と、去年に引き続き参加しています。

_MG_5936

2015年度の参加者は、勉強会を実施した山本さんや福岡さんなど、すでに住居問題やコミュニティづくりに関わっているメンバーもいれば、都市計画や建築学科にてコミュニティ設計を学んでいるメンバー、さらには、海外経験を通して多種多様性を学んだメンバーまで、それぞれが様々な得意領域・趣向を持っています。

キックオフでは、今年度プロジェクトに関わっていくメンバー同士がチームになっていけるよう、ワークショップや交流会が催されました。今年度のU26メンバーがチームワーク高めていくことも、コミュニティカフェを実現するためにはとても重要になるでしょう。

このメンバーで活動していき、一体どんなコミュニティカフェ提案が生まれるのでしょうか。U26では、その様子を引き続きお伝えしていきたいと思います。乞うご期待ください。

_MG_6068

Neighbors Next U26 Project

U26

26歳以下の世代が、マンションにおいて日本における将来の社会課題を解決するソリューションとなるコミュニティをつくりだしていくことを目的に活動しています。

コメント

コミュニティに参加する

ページトップ