マチノコト

「島くらしや島へ訪れること、島で働くことについて、どんなイメージを持たれますか？」

私もきっかけがなければ、遠い存在だったかもしれません。ただ、身近ではなくとも、どこか興味があるそんな存在ではないでしょうか？

今回は、そんな島デザインについて、東京人と五島人が一緒に考えた『デザインキャンプ』のお話です。4日間のお話を4回連続の記事でご紹介します。

先日ご紹介しました、2013年10月27日に行った「五島列島・島デザイン若者会議　東京スタディミーティング」。東京で考えられる五島列島の未来について、五島出身の方を交え、議論をしました。

・東京から考える五島列島の未来～五島人と東京人の連携のあり方とは？五島列島「島デザイン若者会議」東京スタディミーティング http://www.machinokoto.net/shimakei-goto-wakamono/

あれから、1週間後の2013年11月1日～4日に五島列島の現地で、『景観デザインキャンプ』を開き、五島の住民の方と一緒に五島列島の未来、島デザインについて提案をしてきましたので、ご紹介します。参加者は、東京人6名、五島人4名の計10名でした。東京からは、大学や都市・IT系コンサルタント、不動産デベロッパー、学生が参加し、五島からは一般の社会人の方々が参加しました。

デザインキャンプとは

デザインキャンプとは 学生、社会人、専門家、市民。まちに関わる様々な人が、まちのデザインを考えるため、まちに短期合宿（キャンプ）し、まちの課題をまちのデザインで解決する。まちに関わる人が増え、それぞれができることを考え、実践する機会をつくることを目指しています。

景観デザインキャンプ　1日目　『五島列島の自然景観や食などの魅力を体感する』

まず、東京人は、前夜に飛行機で福岡まで飛び、フェリーで五島列島の中で最大の福江島まで渡りました。朝に福江島に到着し、作業場である民家でオリエンテーションを行い、今回の主旨やデザインキャンプの意義、スケジュールなどを確認しました。

人口4万人の島巡り

オリエンテーションの後は、車で、福江島の「島巡り」。驚きました！小さな離島を想像し現地入りしましたが、五島市にある福江島は、人口が4万人で、面積が福岡市と同程度のあり、立派な地方都市でした。半日かけて島を巡りましたが、半日では全部は回り切れない程の広さでした。その中で、五島市中心市街地、鬼岳という芝生山や海岸線の景観、隠れキリシタンで有名な教会などを車で見て回りました。　

美しい自然の海で体感するランチピクニック

昼食は、海岸で美しい海を見ながらピクニックでランチを楽しみます。五島人の秘密の場所だとか。普段、この場所に来ると、悩みなどを忘れさせてくれるとっておきの場所。五島には、魅力ある自然がたくさんあることが、五島人の癒しの場であり、財産のように感じました。

城下町の歴史と都市構造が存在する福江島

五島市中心市街地には、江戸時代最後に築城された国内で最も新しい福江城跡を中心とした城下町の都市構造が残っていました。島に立派な城下町があるのは、日本でも大変めずらしいのではないでしょうか。

島の第一印象を出し合うブレインストーミング

島巡りの後は、作業会場に戻り、五島列島の第一印象やまちの課題などをブレインストーミングしました。初めて五島に来た東京人の率直な印象やまちの課題などの議論がなされました！

市民へのファーストインプレッションのプレゼンとディスカッション

五島の市民の方に発表し、ディスカッションを行いました。『地元にいると、普段あるものが全て当たり前に映っている。東京の方（外部の人）の意見は新鮮だ！提案をよりブラッシュアップしてほしい！』等のコメントをもらいました。

五島の島暮らしを体感するおもてなしと島料理

その後、市民の方と一緒に懇親会をして、夜遅くまで五島について語りました！島暮らしの雰囲気を感じる「宅飲み」。普段も外食はほとんどなく、家の中で、島で取れた食材で作った料理とお酒で来客をもてなすのが、常だという。この日は、サザエや刺身、ばら散らし鮨などの魚介類を中心とした料理で、五島の食を体感しました。

初日に、五島列島の自然景観と食の魅力を体感し、市民の方ともディスカッションができたので、パワーをもらい、提案に対する期待もされていました。2日目以降、具体的に五島列島の未来の提案を考えていきます。

景観デザインキャンプの流れや主旨などはこちら
http://www.slideshare.net/shimakai/20131104-intro2

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