マチノコト

2013.11.11

都市のオープンスペースを活用したアート展示のコンペ「ART×公開空地ー都市に介入するアート・コンペティションー」がスタート

photo by William Murphy on Flickr CC BY SA

photo by William Murphy on Flickr CC BY SA

海外では、街中にアートのオブジェクトが立ち並んだり、公園の真ん中にアート展示をするなど、「パブリック・アート」が浸透しています。アートをより身近に感じ、都市空間を楽しむ取り組みが、日本でも広がってほしいですね。

そうしたパブリック・アートの展示の取り組みとして、御茶ノ水の駅前の広場を活用したアート作品の募集が始まっています。御茶ノ水駅前広場で、テンポラリーなアートエキシビションが公開されます。

周辺住民や歩行者が利用できるように開放されている“公開空地”は東京千代田区内に120カ所以上あると言われていますが、その存在はほとんど人びとに知られることなく、その利活用は限定的な状況にあります。この“公開空地”を「アートによって創造的に活用していくこと」、そして「若手アーティストたちにパブリックスペースでの実験的な発表の場を提供すること」、このことによって「人びととのクリエイティブな潜在力を刺激すること」を目的に、「ART×公開空地 ―都市に介入するアート・コンペティションー」の取り組みがスタートしています。

「ART×公開空地 ―都市に介入するアート・コンペティションー」は、都市の貴重なオープンスペースである“公開空地”に光をあて、若手アーティストが自身の活動を発表し、人びとが楽しむ都市アートイベントだそうです。本の街”としても知られる御茶ノ水の特色を反映したアイディアを募集しており、グランプリ優勝者には賞金と、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」を通じて、アートプロジェクトのさらなる資金調達を行うことができるとのこと。

こうしたアーティスト展示が、クラウドファンディングなどを通じて広く多くの人たちに広まり、一般の人達でも気軽にアートを楽しむ文化ができるといいですね。ぜひ、若手アーティストや、まちづくりに関心のある方は、応募してみてはいかがでしょうか。エントリーの受付は、12月20日まで。

アートコンペティションの詳細などは、こちらから確認できます。

【関連リンク】
SOCIETY RESEARCH CENTER [NPO法人アート&ソサイエティ研究センター]

江口 晋太朗

Shintaro Eguchi

編集者/ジャーナリスト。TOKYObeta Ltd 代表、マチノコト理事、inVisible理事、日本独立作家同盟理事。著書 『日本のシビックエコノミー』『ICTことば辞典』『パブリックシフト』など。1984年福岡県出身

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