2015.9.7
JR熊本駅から路面電車に乗って5分ほど行くと「河原町駅」という駅があり、その近くに「河原町繊維問屋街」というスポットがあります。
昭和に建てられた店舗や看板が、街ごと残っている場所。
戦後には、闇市発祥の市場にもなっていたという問屋街。横浜の黄金町よろしく、そういった場所とアートは相性がいいのでしょうか。
現在の河原町繊維問屋街でも、アートカルチャーが育っています。
若手起業家やクリエーターを斡旋誘致し、街の活性化を図る「河原町プロジェクト」という活動が行われています。
問屋街の自治組織・河原町文化開発研究所の代表を務める「Gallery ADO」の黒田恵子さんを主体とし、毎月第2日曜日にはイベント「河原町アートの日」を開催しているプロジェクトです。
賃料の安さと、この雰囲気に惹かれたクリエイターやアーティストが集い、大家と交渉して自分の好きなようにカスタマイズして、カフェやギャラリー、ショップとして利用しているそうです。
この場所で活動してきていた人たちが、さらにこの場所を盛り上げるべく、ゲストハウスを立ち上げるためのクラウドファンディングプロジェクトを開始しました。
アートとゲストハウスはなかなか相性の良い組み合わせで、各地に散らばるゲストハウスの中にはアートをテーマにしたものもあります。
アートカルチャーが集積する河原町繊維問屋街に出来上がるゲストハウス「カワラマチHotel」は、かなり魅力的なスポットになりそうです。
このゲストハウスを作るプロジェクト、ユニークなのはこれだけではありません。なんと、クラウドファンディングを通じて支援すると、「支配人」になることができるんだとか。
以前、マチノコトでも紹介した秋田の古民家からネットワーク型の村を作ろうという「シェアビレッジ」プロジェクトを紹介しました。先日は、年に一度の大きなイベント「一揆」が開催され、多くの人々が秋田の五城目町を訪れていました。
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「シェアビレッジ」は、会員を集めて古民家の運営費に充当し、会員のことを「村民」と呼んでいました。クラウドファンディングで支援をすると、ホテルの支配人になれるというのは、うまく支援者のオーナーシップを引き出すインセンティブとなりそうですね。イベントの開催などとセットにしていけば、リピートしてくれる人も増えそうです。
すでにこのプロジェクトは目標金額の100万円を調達し、約140万円を集めています。残りの期間は20日ほど。アートやゲストハウスが好きな方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
河原町のクリエイティブ廃墟をホテルに!?共同支配人 急募!! | クラウドファンディング - Makuake(マクアケ)
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