2014.7.31
地域にとって大切な要素は何か、と聞かれたら、その1つは間違いなく「人」だと思います。高知大学は地域課題を解決する人材の育成へ向けて新学部「地域協働学部」の開設を準備していますし、徳島県の神山町は「人」がコンテンツになるとして、クリエイティブな人を住民に迎えるための行動をしていました。
地域で不足しているのは魅力をコンテンツ化して発信すること。地域を編集する、給料をもらいながらその方法を学ぶことができるスクールが日本仕事百貨に掲載され、話題となっていました。
募集が行われていた受講生が決定し、このスクールが始動します。
地域活性に係る各種プロデュース事業を展開する株式会社あわえは、地域のさまざまな魅力を日本全国へ発信するためのコンテンツを制作するクリエイターを育成すべく、地域コンテンツ・クリエイター育成事業「美波クリエイターズ・スクール」を2014年8月から2015年6月まで約1年にわたって実施します。
スクール生の選考はすでに終了しており、全国各地からの約180件の応募の中から最終的に3名が選出されたそうです。
スクール生は徳島県南部(美波町、牟岐町、海陽町)を舞台に、地域住民・地元企業・行政機関などとコミュニケーションをとりながら地域の現状を理解し、そして同地域のさまざまな魅力をどのように発信していくかを企画していきます。
美波町出身の映像撮影監督や地元メディアのプロデューサーなど第一線で活躍する専門家から、映像・写真撮影、取材・ライティングなどの各種技術を学びながら、地域イベントや地域住民、地場産業などを取材し、そしてコンテンツ制作に取り組みます。
スクール生が制作したコンテンツは、あわえが“地域ファンづくり”に向けて今夏に開設を予定している地域ポータルサイトを軸にしながら随時発信していく予定。
出身者のクリエイターに活躍の場をつくり、人を育てながら、地域の魅力を発見し、編集して発信する。とても重要な取り組みです。「美波クリエイターズ・スクール」の受講生の方々が作り出すコンテンツが、どのように地域の魅力を伝えるのか、楽しみですね。
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