2015.2.2
愛知県津島市の300坪を超える広大な敷地に、築80年の長屋群があります。暮らしながらこの長屋たちを徐々に改装して、ひとつの村をつくるプロジェクトが実施されています。
この空き家再生プロジェクト「空村」を運営するのは、NPO法人「芸術家の村」。ソーシャル・ビジネス・ラボや空き時間をボランティアに参加することで寄付できるソーシャル・ボランティア・プラットフォーム「CollaVol(コラボル)」など様々な活動を行っている団体です。
「空村」の居住者は、空き家のリノベーション、地域活性化などのプログラムを実際に体験し、学ぶことができるそうです。
ここで暮らすことでノウハウを身につけ、また別の場所で地域活性化することも可能になる。人材を輩出する、インキュベーションも目的としている村というのは、なかなか珍しいプロジェクトなのではないでしょうか。
現在、日本には 820 万戸もの空き家があり、この数は毎年増えています。減っていく人口に対して、増えていく空き家。物件は余っているのに新築の物件は建て続けられている状態。
「空村」プロジェクトは、プロジェクト自体がより多くの人が空き家の再利用について考え、参加し、この問題にチャレンジするきっかけとなることを目指しています。また、それと同時に他の地域での空き家問題に取り組むことができる人材を育成することで、全国の空き家問題の解決を目標としています。
「空村」プロジェクトでは、体験ツアーも実施しています。対象となるのは、空き家再生、2地域居住、まちづくり、シェアハウス、ものづくりスペース、お店を持つことに興味ある人たち。
ツアーでは、愛知県津島市に設定した6種類以上のコースを散策し、夜には懇親会も開催されるそうです。次回のツアー開催は2月28日・3月1日。上記のようなキーワードに関心のある方は、体験ツアーの情報をチェックしてみてください。
「空村」の活動については、「未来住まい方会議 by YADOKARI」というメディアでも取り上げられています。
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