マチノコト

2016.8.4

まちづクリエイティブと佐賀県武雄市による新たなまちづくりプロジェクト『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』が始動

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佐賀県武雄市とまちづクリエイティブが、佐賀県武雄市の北部市街地エリアを中心に新たな賑わいを創出する地域創生プロジェクト『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』を2016年7月29日に始動しました。

まちづクリエイティブは、アートやカルチャーといったクリエイティビティを活用した事業展開や、地域の特性に合わせた持続的なエリアマネジメントを行うまちづくり会社。千葉県松戸市でのプロジェクト「MAD City」に始まり、その活動を全国へと広げています。

クリエイター・イン・レジデンスの展開

佐賀県武雄市と始動させた『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』では、土地の歴史、伝統工芸の文化、自然豊かな景観の魅力を再発見しながら、未来の世代へと伝える人を育む、創造的なまちづくりプロジェクト。かつて宿場町として栄えたという、武雄市街の北部が本プロジェクトの中心エリアとなっているそうです。

同プロジェクトでは、地場産業とクリエイターが共にものづくりできる場の創出や住環境を提供するクリエイター・イン・レジデンス事業の展開等を予定。古い建物をDIYやリノベーションによって再活用し、西九州エリアの「文化の港町」としてまちづくりを行っていくとのこと。

シンボルマークには「ジェネラティブデザイン」を採用

佐賀県武雄市の地域創生プロジェクト『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』のシンボルマークは武雄市の楼門を象徴的に図案化したものをベースとして、一定の条件を入力すると自動でロゴが生成される「ジェネラティブデザイン」を採用。

ジェネラティブデザインは、コンピューターアルゴリズムを利用したデザイン手法で、海外でも注目を集めています。同手法に必要な要素は「言葉」と「イメージ(写真)」。武雄市の住民ひとりひとりが武雄について思い描くそれぞれの「言葉」と「イメージ」の組み合わせから「VI(ヴィジュアルアイデンティティ)」を作成していきます。

2015年12月からすでにワークショップが開催されており、今後は武雄市の地元住人から寄せられた多様な言葉と写真を用いたVIを制作していくそうです。シビックプライドの醸成のために、VIを作成する例は耳にしますが、住民の言葉や写真を集めながら作成する事例はあまり例がないのではないでしょうか。

まちづクリエイティブ代表取締役の寺井元一さんは、『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』についてこのようにコメントしています。

寺井さん「このたび武雄市からの依頼を受け、松戸/MAD Cityに続く新たなまちづくりプロジェクトを始動することになりました。

まちづくりと言えば、再開発やリノベーションによる施設の開発や、店舗開業や各種イベント企画等、ピンポイントの取り組みがまだまだ主流であるなか、まちづクリエイティブは長期の運用に耐えうるコンセプトやビジネスモデルを構想するところからエリア創りに取り組んでいきます。

今回、まずはコンセプトをこめたプロジェクト名と、地元市民が利用できるロゴシステムの運用を発表いたしましたが、これからさらに様々な展開を行いながら、MAD Cityとの連携なども考えていきたいと思っています。ぜひ今後の武雄/TAKEO MABOROSHI TERMINALにご注目ください」

プロジェクトの発表からワクワクさせてくれるまちづクリエイティブと武雄市。『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』のこれからが楽しみです。

junyamori

inquire Inc. CEO、NPO法人マチノコト理事。1987年2月生まれ、岐阜県美濃加茂市出身。『マチノコト』の編集を担当する他、一般社団法人HEAD研究会フロンティアTF副委員長、ローカルメディアネットワーク『IDENTITY』を運営中。『THE BRIDGE』『マチノコト』『soar』など複数のメディア運営にも携わる。

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