2013.9.4
急な夕立や、最近では「ゲリラ豪雨」などと呼ばれるような局所的な雨が降っています。そのため、リアルタイムの雨情報を入手するために、アプリなど様々なサービスが展開されています。
そんな中、リアルタイム降雨情報を区のサイトで掲載する取り組みを行っている地域があります。東京都江戸川区は、リアルタイムの推定降雨情報を、同区ホームページの1コーナーである「えどがわマップ」上で表示し、多くの一般区民の人たちに発信する実験を、8月1日から開始しています。
同区は陸地の7割が満潮時の海面よりも低く、水害に弱い地域でもあり、頻繁に洪水に見舞われる地域でもあります。そのため、区が市民に対して素早く降雨情報を発信し、事前に浸水被害に対処するために今回試験的に運用し、市民自らによる「自助」を通じて、浸水に備えてもらうために始めた取り組みです。
区によると、自治体が管理するサイト上での降雨情報の発信は全国でも少なく、首都圏の地域では初の試みだそうです。
防災対策として発信している降雨情報は、文部科学省所管の独立行政法人・防災科学技術研究所が研究・開発を進める「XバンドMPレーダ」を利用して情報提供を行なっています。衛星ではなく地上から上空を観察するシステムであり、250メートル四方を約1分毎に予報し、短時間に局地的に降る豪雨に対しても対処できるとしています。研究所は、閲覧した区民の感想などを今後のシステム改善の参考にするそうです。
行政として市民に対して有益な情報を発信し、「何か」合った時の対処を市民自らが日ごろから考える公共サービスを提供すると同時に、こうしたサービスがあることを私自身も知り、そして日ごろから急な雨や浸水や洪水を身近な問題として考え、普段からちょっとしたことでも良いので対処の方法を考えるといいかもしれません。
ぜひ、江戸川区にお住まいの方もそうでない方も、チェックしてみてはいかがでしょうか。
【関連サイト】
・江戸川区ホームページ
・えどがわマップ
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