マチノコト

2015.2.6

アイデアの力と観光で被災した町を元気に、宮城県女川町で「女川ポスター展」を開催

出典:「今できることプロジェクト」ホームページ

出典:「今できることプロジェクト」ホームページ

来月で、東日本大震災から4年が経ちます。被災地の1つである女川町では、震災以降、復興活動に取り組んできました。

震災から4年の経過を目前に控え、津波による甚大な被害を受けた女川町の交流人口を増やし盛り上げていこうという「女川ポスター展」が2月21日から始まります。

小さな港町、女川町

宮城県女川町は、仙台市から東に約60キロ、石巻市のとなりに位置する漁業や水産加工業が盛んな小さく美しい港町です。

2011年3月11日の東日本大震災では、津波の高さは20mにも達しました。海に面しているこの町では、町民のおよそ一割が命を奪われ、港周辺だけでなく山間の集落までもが全壊の被害となりました。

町内は今も津波の傷あとが残っています。ですが、「サンマの町」としても有名だった女川町は魚市場や水産加工場の再建が進んでおり、来春には津波で流されたJR女川駅も再開します。

出典:「今できることプロジェクト」facebookページ

出典:「今できることプロジェクト」facebookページ

アイデアの力と観光で町を元気に

少しずつ元気を取り戻しつつある女川町で開催されるイベントが「女川ポスター展」です。このイベントは女川への交流人口を増やすために、東北を中心としたクリエーターが町の地元商店や企業のPRポスターを作成し、少しでも町を盛り上げるお手伝いしようというプロジェクトです。
 
約60人のクリエーターたちが、現在何度も現地と各商店を訪ねて打ち合わせ・取材・撮影などを行い、完成に向けて制作中だそうです。

出典:「今できることプロジェクト」ホームページ

出典:「今できることプロジェクト」ホームページ

こちらは宮城県の新聞社「河北新報社」が、50社近くの賛同企業と協力して2012年から行っている「今できることプロジェクト」の企画のひとつ。

これまでも観光・ボランティア・情報発信を目的とした、被災地バスツアーを企画してきました。継続して被災地支援への関心を持ってもらい、多くの人に対して自分に何ができるか考え行動していこうと呼びかけるプロジェクトです。

クリエーターたちが情熱を傾けて制作した、面白くて人をひきつける、元気のあるポスターは、女川町の新しい観光につながりそうです。

「女川ポスター展」は2013年2月21日~5月31日まで開催されます。私たちにできる被災地応援のひとつとして、ぜひ女川町を訪れポスターを楽しみながら商店の方々と交流してみてはいかがでしょうか。詳細はコチラからどうぞ。

女川ポスター展の詳細

イベント名:
女川ポスター展 ~女川を元気にするために東北を中心としたクリエーターたちが制作した200枚ぐらいのポスター展~

開催期間:
2015年2月21日~5月31日

主催:
河北新報社

ウェブサイト:
河北新報特集紙面|今できることプロジェクト

2/28(土)には、津波の被害を受けた名取市の閖上地区で行われる「閖上追悼イベントで飾る絵灯篭作り」へのボランティア参加を募集しています。

mizuhokudo

工藤瑞穂。 「soar」プロジェクト代表・編集長、「HaTiDORi」代表、ダンサー、元日本赤十字社職員。1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。NPO法人ミラツク研究員、Webメディア「マチノコト」ライター。

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