マチノコト

2014.1.8

一人でなく、一緒に移住について考えてみよう –「京都移住茶論@Tokyo」レポート

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“そうだ京都に住もう”

どこかで聞いたことあるような(笑)フレーズを掲げ、11月24日に神保町EDITORYにて「京都移住茶論」を行いました。

京都移住茶論とは?

マチノコトの過去記事でもご紹介頂きましたが、京都移住を前向きに検討している人たちに「住む」「暮らす」「働く」ための支援と、すでに移住した人たちがより京都での暮らしが良くなるための情報提供や場づくりに取り組んでいるのが「京都移住計画」です。

その取り組みの一つとして「京都移住茶論」があります。移住者と移住検討者が密につながる場を作りたいとの願いから、これまで過去9回を行ってきました。第10回目の今回が、初の東京開催です。

京都では「京都移住者同士の情報交換の場」「京都移住者と移住希望者の交流の場」として開催していました。しかし今回の東京では「京都移住者が東京に移住希望者を探しにいく」ようなものであり、「そもそも京都移住者はどのくらいいるのか?」と手探り状態での開催でした。

イベント概要

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イベントは、参加者が「移住者実践の話を聞く」パートと「移住について考える」パートに大きく分かれます。

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冒頭では、代表の田村篤史より京都移住計画についての話が入ります。

「いつか移住したい」の「いつか」のために「一人でなく、一緒に移住準備をしよう!」という京都移住計画が始まったエピソードや、京都移住関連データが紹介されます。

移住する前、移住した後、さまざまな移住のカタチ

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次に、京都移住者実践者トークへ。「Uターン」「Iターン」「二拠点住居」の3パターンの実践者がやんわりと話します。

・なぜ京都に移住したのか?
・京都で何をしているのか?
・京都へ移住後の変化は?

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いくつかの質問に対して、「(京都は)自分から会いに行かなくても、会いたい人が来てくれる場所」「自然と都会のバランスがいい」「東京では電車移動が多かったが、京都では自転車移動が増えた」など、それぞれが京都に対する想いや、暮らしでの気付きを口にします。

ここまでが参加者が「実践者の話を聞く」パートです。次からは「移住について考える」時間となります。

“自分事”として移住を考えてもらう

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4~5人のグループになり、移住実践者の話を聞いて感じたことを、参加者同士で話してもらいます。

京都移住茶論では、毎回ワークショップを取り入れています。ただ話を聞いてイベントが終わるのでは「そうなんだ」と”知る”だけで終わってしまうことが多いです。

「そうか、ならやってみよう」と”動く”ことを願っています。そのため、参加者一人一人が主役となってテーマを考え、書いたり喋ったり発してもらうことで、自分事として捉えてもらえるようワークショップを挟み込みます。

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移住に対する想いや考えを、丁寧に言葉にしてもらえるのは、ただただ嬉しいです。

移住検討者に必要な”情報”と”場”

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ワークショップは続きます。次に「京都移住計画にやってほしいこと」とお題を掲げ、個人ワークとグループワークの二段階で案を出してもらいます。

個人でじっくりと練ってもらった案を、更にグループメンバーで共有します。話が停滞することなく、活気ある雰囲気が約20分も続きます。

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最後に、各グループで煮詰めた案を発表してもらいます。移住のハードルを下げる為の「移住準備で必要な情報発信」、よりリアリティを高めるために京都で京都の話を聞くための「移住者交流のできる短期滞在ツアー」、移住をもう少し広く捉えた「全国移住サミット」など、なるほど…と唸るアイデアが飛び出してきます。

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個人、グループで出してもらった意見はすべてポストイットに書き出してもらい、窓際にずらりと並びます。

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ちなみに、イベント受付時に「京都の好きなところ」を書いてもらいました。ワークショップが終わったところで懇親会に移ります。

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少し緊張があったのか、表情もほがらかに、参加者同士、参加者と京都移住計画メンバーとの交流が行われます。どうにか無事に終える事ができ、安心して京都へ戻るとができました。ふぅ。笑

参加者の”生の声”が課題発見と次の取り組みへ

初の東京開催でしたが、イベント全体を通じて多くの気付きがありました。京都開催時との圧倒的な違いではありますが、土地が離れているせいか、参加者の移住に対する熱量を感じやすかったです。

「京都に興味ある」「移住に興味がある」「京都移住に興味がある」のうち、どの理由で当イベントに参加してもらえるか朧(おぼろ)げだったので、京都に移住したい人が数名おられたのが驚きでした。

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「京都の魅力」と「移住へのハードル」、また「移住」の話題でつながれる場が少ないという事実も確認できました。これまでWEBサイト越しにいたユーザーの生の声を聞けたことは、大きな発見と学びでした。

ワークショップを通じた参加者からの移住アイデアは、早い段階で実現できそうなものもあり、前向きに取りかかる為の良いきっかけを頂けました。まずは京都移住をより身近に感じてもらうため、東京で拠点づくりを進めたいです。

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京都移住茶論は、2014年に東京でまた開催予定です。次にどんな方にお会いできるのか楽しみです。もう一度参加頂ける方、初めましての方、次回の東京開催でお会いしましょう!!!

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大見謝将伍(おおみじゃ しょうご)
京都移住計画・百眼広報。1988年生まれ。沖縄県・伊平屋島出身。元バーテンダー。現在はライター/プランナーとして、”場が生まれ、人が集まる”エッセンスを模索し、各地域を動きまわる。その傍ら、”家なき男子”として生活実験もおこなう。他に、世代メディア「ハチナナ・ハチハチ」や くらしごとユニット「smalん」など。”バーを編集する”をテーマに[地域×くらし×カクテル]が主軸のメディア準備中。
Blog http://nurariworks.com/omija

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