2014.2.17
地域の問題を地域に住む人たちが主導になって解決していく。そのために、民間企業だけではなく行政と力を合わせて取り組むことが大切です。行政には、自治体に関するさまざまな情報をもっています。そうした、行政府が保有するデータを非営利営利問わず誰でも自由に使えるように、データを多くの人に利用してもらおうとする動きが「オープンデータ」です。
例えば、有事の際の避難場所のデータや気象データ、議会や選挙などのデータ、健康や医療に関するデータなど、さまざまなものがあげられます。以前ご紹介した、ごみ収集が一目で分かる「5374.jp」も、地域のごみ収集の情報を取得してそのデータをもとにアプリを開発した事例の一つです。こうしたデータを活用することで、さまざまなサービスやアプリなどを開発し、よりよい年生活や新しい産業を生み出すことができるのです。
しかし、こうしたデータがすべてオープンになっているわけではなく、現在進行形で進んでいる取り組みなのです。まずはデータを活用してさまざまなアイディアを考えること。そこで、データをオープンデータ化するように働きかけているOpen Knowledge Foundation Japanが全国に呼びかけ、オープンデータに関するワークショップやハッカソンなどを企画する世界規模のイベント、「International Open Data Day 2014」が、2月22日に全国で開催されます。
「International Open Data Day」とは、2011年から始まった企画で、世界中の国や都市などの公共機関が取り組んでいるオープンデータの制作をサポートし、公共データの利用を促進するためのイベントを世界で同日開催するものです。2013年から日本も参加し、世界102地域、日本国内では8地域がそれぞれの地域で企画開催されました。
それぞれの地域で、市役所や行政の方と、民間企業や個人の人たちが企画し、自治体がもっている公共データをどのように活用するかを考えるアイディアソンや、データを活用して街の観光に活かすためのサービスのアイディアづくり、実際にデータをもとにアプリを作ったり街歩きをしながら街のさまざまな様子をWikipediaに投稿し街の情報を可視化したりする取り組みなど、地域によってさまざまなです。アプリを作るだけではなく、街の課題を発見したりすることも、とても大切な取り組みではないでしょうか。
すでに、2月11日現在で日本国内で31都市もの地域が企画されています。昨年よりも大幅に参加地域が増加したInternationl Open Data Day。世界的にも、オープンデータに関する取り組みは広がっており、データを活用した新しい地域づくりへの取り組みが、日々行なわれています。
出典:「International Open Data Day in Japan 2014」より
こちらに、今回参加される地域のマップが示されています。International Open Data Day2014の詳細などは、こちらの公式サイトに記載されています。ぜひ、自分が住んでいる地域が企画されていたら、参加してみたはいかがでしょうか?
もちろん、プログラミングなどはできない人でも問題ないそうです。一般の人達の普段困っていることや、もっとこうしたら街をよく出来るのに、とったアイディアなどをもとに、多様な人たちが集まって意見を交わし、そこからどのような取り組みが生まれてくるかが大事です。ぜひ、気軽に参加してみませんか。
追記。
Open Knowldge Foundation Japanの庄司さんが、「オープンデータを活用するアイディアソンを成功させるためには」というスライドをあげていました。
アイディアソン・ハッカソンがオープンデータ活用を進めていくうえでどのような位置づけになるのかという整理や、ハッカソンの意義と限界、ハッカソンに類似した「その他の方法」、成功させるためのポイント、実際に進める際の手順などをまとめています。ぜひご活用ください。
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