マチノコト

2016.10.2

徳島県神山町のいまを感じ、未来のすまい・暮らしづくりを考えよう。10/21〜/23に移住検討者向け滞在プログラムを開催

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「移住先としてどうかな?」と関心を持ち、レンタカーを借りて回り、調べてあったカフェに入るが、いい出会いはないまま帰宅する。そんな経験から一歩足を踏み入れて、その地域の最前線の現場に触れ、人に出会い、空気を感じるには、よいガイド役が要ります。その人たちと一緒に過ごすと、少しなでるように町を訪ねただけではわからなかったことがよく見えてくるはず。

徳島県・神山町で10月21~23日の3日間、移住先を検討している方を対象として、地域を存分に知ることができる滞在プログラムが開催されます!

「創造的過疎」を打ち出してきた、徳島県・神山町

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徳島駅から車で40分ほどの山間部にある人口約5700人のまち、徳島県神山町。2004年に町内全域に光ファイバー網を整備したことをきっかけに「IT企業のサテライトオフィス」が次々と進出する先進的なイメージが強い神山町。それでも高齢化率は47パーセント。過疎化・少子高齢化の厳しい現実があります。

これまでは民間主体で、NPO法人グリーンバレーを中心に「創造的過疎」のまちづくりを進め、十数年つづく「アーティストインレジデンス」や、移住者受け入れにもつながった「神山塾」という地域教育がメディアにキーワードとしてとりあげられることも多くありました。そしてさらにこの1年で、次の波がまちのあちこちで動き始めています!

子育て世代を中心とした、あたらしい集合住宅

神山町では、ここ数年、「暮らしてみたいけど、貸してもらえる家があまりない」状況でした。そんななか、来年春から入居申込の受付が始まる「集合住宅」づくりや「民家改修」プロジェクトなど、複数の住まいづくりが進められています。

集合住宅は、ただ人口を増やすのでなく、「人々が集まって住むことで、より嬉しいことや、活動が生まれやすい拠点づくり」をテーマにしています。

模型を囲んで、設計プランの検討を進めています

模型を囲んで、設計プランの検討を進めています

設計は、パーマカルチャーや環境共生型の住宅設計に明るく、「藤野の里山長屋」や、安曇野のビオホテル「カミツレの宿 八寿恵荘」を手がけてきた山田貴宏さん(ビオフォルム環境デザイン室)。

そしてランドスケープデザインは、「アクロス福岡」や、遠野「クイーンズメドウ・カントリーハウス」を手がけてきた田瀬理夫さん(プランタゴ)が手がけています。

町のみんなで「神山の暮らし」を考える、鮎喰川すまい塾

では、10月21~23日に開催される滞在プログラム「神山で暮らす 3 days meeting〜設計中の集合住宅のあれこれと、まちの空気がわかる2泊3日」はどんな内容なのか、ご紹介していきたいと思います。

1日目の夜に予定している「鮎喰川すまい塾」は、集合住宅の入居募集に先がけて開催される勉強会シリーズの2回目。集合住宅の設計の最新情報も報告しながら、神山に新たに生まれる住宅のあり方や、それをどう育てていくのかといったことについて、講師とともに考えていきます。

鮎喰川すまい塾 第1回で、参加者同士が意見を交わし合う様子

鮎喰川すまい塾 第1回で、参加者同士が意見を交わし合う様子

今回のゲストは、ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さん。とある本で田瀬さんは、こんな風に語っています。

 ”近くの緑地にはこんな植物が生えているから、家にも同じものを
 植えてみようとか。隣に立派なモミジがあったらそれに呼応する
 ように木を選んで植えてみるとか。地域の主役に合わせてゆけば、
 あたりに自然と「その地域らしい」季節感が展開し始める。そして
 暮らしも、その場所らしいものになってゆく”

いま設計中の集合住宅では、どんな「地域らしさ」が展開するのか? 田瀬さんの話を皆さんと一緒に、じっくりと聞くことができる機会になります。

神山の食と農を次世代につないでいく、フードハブ・プロジェクト

神山町でつくること、食べること、暮らすことを通じて、食の「地域内循環」を高め、農業を育てて、それらを次の世代につないでゆく仕組みです。

表向きの目立つ顔は、食べる部門の食堂「かま屋」とベーカリー「かまパン&ストア」(どちらも2017年1月オープン予定)ですが、背後には育てる部門が担う農業の地域課題を解決する試みがあり、加えて食育部門による、子ども、学校、神山の生産者たちをつなぐ食文化育成の積み重ねがあります。

フードハブ テストキッチンのようす

フードハブ テストキッチンのようす

2日目昼には、フードハブのテストキッチンでお昼ごはんを食べ、つづけてプロジェクトの話を聞く予定です。

神山町の「いま」に触れられる3日間

テレビや雑誌で紹介される前の、新しい動きの細部を知ることができるだけでなく、湯質のいい「神山温泉」に入ったり、これまで神山の地域づくりを先頭に立って引っ張ってきたNPO法人グリーンバレー代表・大南信也さんの話を聞いたり。神山の未来の状況をつくり出している人、この町で生まれ育った若者たち、この町に移り住んで来た若者たちが、いま感じていることに触れながら、まちと自分の相性を確かめることの出来る3日間です。なにか惹かれるものがあったら、ぜひご参加ください!

開催概要:

神山で暮らす 3 days meeting
設計中の集合住宅のあれこれと、まちの空気がわかる2泊3日

【日時】 
2016年10月21日(金)〜23日(日)
 集合 21日 現地に13時
 解散 23日 15時頃

【ファシリテーション】
西村佳哲、高田友美

【費用】
参加費 7,000円 +宿泊滞在費 16,000円程度

宿泊 WEEK(神山町 神領)
主催 神山つなぐ公社
対象 本文主旨に関心のある方、約20名・先着順

【詳細情報およびお申込】
http://www.in-kamiyama.jp/market/18299/

プログラム案:

 ● 初日・10/21(金)
  13時 集合、小さなまち歩き
  15時 大南信也さんの話「神山の昨日・今日・明日」
  夕方 温泉、夕食
  19時 集合住宅・勉強会「鮎喰川すまい塾」第2回
     「地域にあるもので住宅地をつくる」
     ゲスト:田瀬理夫さん(ランドスケープデザイナー)

 ● 2日目 10/22(土)
  午前 神山で生まれ育った3人の話
  お昼 細井食堂(フードハブ・テストキッチン)
     つづけてフードハブ・プロジェクトの話、真鍋太一さんたちと
  夕方 温泉など
  19時 夕食・WEEK「みんなでごはん」
  20時 集合住宅の計画と設計の話

 ● 3日目 10/23(日)
  午前 神山に移り住んだ3人の話
  昼食 カフェ オニヴァ
  午後 クロージング、解散(15時頃)

(文章/高田友美、編集協力/工藤瑞穂)

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工藤瑞穂。 「soar」プロジェクト代表・編集長、「HaTiDORi」代表、ダンサー、元日本赤十字社職員。1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。NPO法人ミラツク研究員、Webメディア「マチノコト」ライター。

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