マチノコト

2015.3.6

小さな都市の運営を通じて社会を学ぶ!大阪の子ども向け実践的学習プログラム「ミニカンサイ」が開催

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自分がまちづくりに参加しているという意識を持っている大人はどれくらいいるでしょうか。

2015年3月21,22日の二日間、大阪で子どもたちが自分たちで仕事を考えまちをつくる「ミニカンサイ」が開催されます。

こちらは子どもたちが自分たちで街をつくり、仕事をつくり、様々な職業に就いてお金を稼ぎ、お金を使うという遊びを通して、子どもたちが街を立体的に感じるためのイベントです。

ドイツの「ミニミュンヘン」がモデル

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「ミニカンサイ」は、ドイツのミュンヘン市にて30年以上にわたり開催されている「ミニ・ミュンヘン」という学習プログラムをモデルにしたものです。

そこでは、子どもたち自身がまちの住民となり生活を営み、子どもたちだけで仮想の「小さな都市」を運営します。

市役所を運営したり、ハローワークで仕事を探して「レストラン」や「花屋」で働いたり、まちの中で買い物ができる専用通貨や住民証も発行されます。

実はこのプログラムは、世界でも有数の実践的学習プログラムで、実社会を生きていくうえで役に立つ様々な要素が詰まっています。

大阪のNPO法人cobon

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「ミニカンサイ」を運営するのは、大阪で活動する「NPO法人cobon」です。若い世代に自分たちの将来を考えるきっかけをつくるため、これまでも「KidsCity!」や「ミニ大阪」をはじめ多様なイベントを開催してきました。

これらのイベントでは、子どもたちは仕事とまちづくりを体験するという”遊び”を通じて、社会や仕事、まちの仕組みについて考え学ぶことができます。

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まちで何かトラブルが起きた場合も、子どもたち自身で乗り越えるための方法論を模索します。たとえば、「決めなくてはいけないことがあるのに誰もしゃべらない」という状況になってしまった時には、

  • 自分から積極的に話をして、みながもう一回考えられるような時間をつくる
  • 司会がアイディアを出す。一人一回話すようにする

というアイデアを子どもたちが考え、みんなが主体的に参加する場をつくり上げていったそうです。

健康で元気なまちをつくろう

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今回の「ミニカンサイ」は医学総会のフォーラムと協同で行うことから、つくるまちのスローガンは「みんなが健康で元気なまち」。

当日までには4回の「子ども会議」が行われ、参加する子どもたちは”健康”や”元気であること”を柔軟な発想からとらえ、自分の”好き”を大切にしながらミニ・カンサイでつくりたい仕事や役割を考え準備していきます。

そこでは、病気をした時に必要な病院だけではなく、いろんなまちの仕事も人やまちを元気にしてくれると子どもたちが気付きました。

結果、足湯や植物園など、人を癒やす仕事がたくさん生まれました。また、銀行は、お店のお医者さんというアイデアの元、銀行コンサルタント(子どもたち)がそれぞれのお店の改善も行うことになったそうです。

NPO法人cobon代表の松浦さんは、こう語ります。

子どもたちが自分たちでまちのスローガンを深く考えていき、仕事を自分たちの願いをこめて創ること。どれだけ時代が変わろうと、そこに人が活きる仕事の原点が含まれていると思います。

子どもたちがつくるまち、ミニカンサイ

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子どものうちから、自分とまちとの関わりや社会での役割を考えることは、将来自分の住んでいる地域へ積極的に関わっていくマインドを養ってくれるのではないでしょうか。

「ミニカンサイ」では、参加する子どもたちやボランティアスタッフを募集しています。関心がある方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。

ミニカンサイ

開催日時:
3月21日(土・祝)?22日(日)11:00〜17:30(予定)

場所:
グランフロント大阪 ナレッジプラザ(北館1階)

目的:
「みんなが健康で元気なまち」をテーマに、子どもたちがゼロから考えた20種類の仕事ブースによるまちを展開。
健康社会の実現に向けて、未来を担う子どもたちが自ら考えるきっかけとなることをめざす。

イベント対象者:
小学3年生〜中学3年生

参加料:
1日500円

定員:
440名

ウェブサイト:
http://www.cobon.jp/news/doc/news_075.php

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工藤瑞穂。 「soar」プロジェクト代表・編集長、「HaTiDORi」代表、ダンサー、元日本赤十字社職員。1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。NPO法人ミラツク研究員、Webメディア「マチノコト」ライター。

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