2013.11.22
約1年前東京都調布市で、みんなで町の未来を考える場をつくる「調布まちみらい会議」が開催されました。「調布まちみらい会議」とは、調布市を中心に「新しい文化」を生み出すことを目標として、地元の住人、事業者、街に来訪する人とともに、まちの未来を語り合う場のこと。
調布の未来をテーマに、フューチャーセッションが開催され、多くの人が集まりました。筆者も初回に参加し、その模様をgreenz.jpにレポートしています。
フューチャーセッションとは、最適解のない複雑な問題を解決するために、企業・行政・NPOなどのセクターの壁、組織内の部署の壁、専門分野の壁など、様々な壁を超えた対話により、協調アクションを生み出す場です。
「調布まちみらい会議」に、Polaris(ポラリス)、林建設という調布を拠点とする団体が共に参加していたことにより、調布の地で新たな動きが起こっています。
林建設は、自社が管理する物件の1室をPolarisへ拠点として提供し、Polarisがスペースの企画、運営を担当することで、「Loco-working Space“cococi”(ロコワーキングスペースココチ、略称:ココチ)」がスタートしました。
コワーキングスペース「ココチ」は、Polarisと林建設の両社が持つ資源と地域の資源が集まることで、まちの中で循環する「調布系ワークスタイルの発信拠点」となることを目指した場所。育児中の女性たちが、地域の中で新しい働き方を実現し、地域活性化にも貢献するための新しい拠点として運営されています。
「ココチ」の運営だけではなく、林建設と協働することで、空き家や空き室を巡回するサービスを開始。子育て中の女性による目線を取り入れ、通風や換気、通水、清掃、不要なチラシの回収などの業務をチームで巡回しているそうです(参考:調布経済新聞)。
Polarisは「誰もが暮らしやすく、はたらきやすい社会の実現」を目指し活動する会社。特に「潜在的な可能性を秘めた地域の女性たちが身近な地域の中で多様なはたらきかたを実現するための事業」に取り組む会社だそうです。
Polarisは自社のことを「非営利型株式会社」としており、暮らし方や働き方を自由に選べる社会の実現を理念に、利益を社会的事業に再投資しながら事業を展開しています。
「調布まちみらい会議」という場をきっかけに、調布の街をなんとかしたいという想いを同じくする人たちが出会い、今回の動きがスタートしました。こうした活動は、どの街でも参考になるのではないでしょうか。
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