マチノコト

日本の人口は、次第に減少傾向にあります。2050年には1億人を下回る可能性もあるという予測がされています。そうした中、住宅の空き家問題は、まさに人口減少と関連してくる問題です。現在、日本の世帯数4997万世帯に対して、住宅のストックは5759万世帯だと言われ、すでに800万世帯近くが空き家となっているのです。今後さらに人口が減少してくるとさらに空き家も増加し、地方都市のみならず東京などの都市部でも大きな問題となってきます。いわば、空き家問題は、日本全国共通の問題とも言えるでしょう。空き家をどのように活用するか、住宅以外の可能性も含めた、これからの未来におけるリノベーションのあり方が問われてきているのです。

そこで、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会が主催のもと、空き家問題を解決する新しいアイディアを募集する「第3回リノベーションアイディアコンテスト」コンペを現在開催しています。コンペの内容は、建築だけに限らず、空き家を使ったビジネスアイディアや、空き家の問題を元にした解決策のための制度の提案でも構わないとのこと。空き家のビフォー・アフターを示し、そこから空き家問題に対して、何かしたらの解決策を見出すことができる多様なアイディアを募集しています。

従来の建築提案だけに留まらず、新しい表現方法やビジネスプラン、老若男女に利用される新しいソリューションが、コンペには求められています。締切は、9月9日（月）必着。最優秀作品賞には30万円が用意され、また、一次審査で入選された作品は、9月14日から11月4日の期間中、全国各地で順次開催予定の｢リノベーションEXPO JAPAN 2013｣（主催：リノベーション住宅推進協議会）にて展示される予定です。

コンペ概要

１次選考概要
A3（横使い）　１ページ（※PDF形式）
用紙表面には氏名・所属など個人情報が分かるものは記載しないようにご注意下さい。
【表現の一例】
・ 提案の意図を表現する説明文、ダイアグラム、図面など
・ 選んだ空間、場所の基本情報…周辺環境、（建物の場合）元の用途・間取り・築年数など
・ 縮尺、表現方法は自由
・ ビフォーとアフターが分かるようにまとめて下さい

審査委員長
・竹内　昌義　東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 教授／株式会社みかんぐみ 共同主宰
審査委員（五十音順）
・内山　博文リノベーション住宅推進協議会　会長／株式会社リビタ 常務取締役
・林　厚見　株式会社スピーク　共同代表／東京Ｒ不動産 ディレクター
・三浦　展　社会デザイン研究者／株式会社カルチャースタディーズ研究所

代表取締役
・村上　萌　ライフスタイルプロデューサー／株式会社ガルテン　代表取締役
・若林　恵　『WIRED』編集長（コンデナスト・ジャパン）

応募者はグループ・個人を問いません。
11月4日（月・祝）に東京で開催される最終審査会の公開プレゼンテーションに参加できること。
※プレゼンテーションをしていただく入選者の交通費（※国内旅費に限る）・宿泊費は代表者一名分を支給する予定です。
※最終審査会に参加できない場合は、入選辞退とさせて頂きます。

詳細はリノベーションEXPO JAPAN 2013 第3回リノベーション・アイデアコンペティションまで。