2013.9.12
現在、日本の待機児童数は約2万5千人と言われています(2012年4月時点厚生労働省調べ)。政府は、「2017年までに待機児童ゼロ」という目標を掲げ、この問題の解決に向けて様々な施策を進めており、その中の一つに小規模保育事業があります。
小規模保育事業の領域において、不動産・住宅情報サイト『HOME’S』を運営する株式会社ネクストは、2013年9月11日(水)より、全国小規模保育協議会(以下、小規模保育協議会)と協働して、小規模保育所向きの物件のみを検索できるシステムの提供を開始したことを発表しました。
小規模保育とは、0~3歳未満児を対象とした、定員6人以上19人以下の少人数で行う保育のこと。既存の空室を利用することで低コストで開設でき、大規模な保育所に比べて1人の保育スタッフが担当する子どもの数が少ないため、月齢に応じた手厚いケアを行うことが可能なことが特徴です。
ネクストは、小規模保育協議会より相談を受けたことをきっかけに、子育てと仕事が両立できる社会の実現、小規模保育所の普及によるストック住宅の活用を支援すべく、総掲載物件数No.1の不動産・情報サイト『HOME’S』の膨大な物件データベースを活かした支援策として、今回のシステムの提供を開始したそうです。
今回の動きのきっかけとなった、全国小規模保育協議会は、現在申請中のNPO団体。認定NPO法人フローレンス代表理事である駒崎
弘樹さんが理事長を務めている団体です。
小規模保育協議会の活動は、20名未満の子どもを対象とする新しい形態の小規模保育を実施する団体・個人に対し、全国的なネットワークを組織し連携することで、小規模保育の目的である「子育てと仕事が両立でき、子どもが社会全体でよりよく育てられる」こと。小規模保育の充実発展をめざし情報の共有、相互交流を行うと共に、調査研究、研修などの事業を行い、小規模保育の質の確保と向上に寄与することを目的としています。
今回スタートしたサービスは、小規模保育所向きの物件を検索できるシステム。小規模保育協議会に加盟する法人を対象に提供されます。
『HOME’S』に掲載されている物件の中から、部屋の広さ、耐震性等、小規模保育を運営する上での一定条件を満たした物件のみを掲載しており、小規模保育所向き物件を簡単に検索することができるようになっています。
待機児童問題の解決に向けて、小規模保育を促進するための活動を企業とNPOが共同で実施する、こうしたコラボレーションが様々な問題の解決のために行われるようになるといいですね。
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