マチノコト

2014.12.22

ゲストハウスに体験ステイ、ラジオから仕事まで!市民が中心となって移住者をサポートする「福岡移住計画」

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マチノコトでもその活動を取り上げたことがある「福岡移住計画」。交流の場を設けたり、移住者のサポートをしたり、体験ツアーを開催するなど、福岡への移住を検討する人をサポートする活動を実施しています。



空き部屋を貸し出すことができるウェブサービス「Airbnb」やLCCのスターフライヤーなどと連携するなど、自治体だけに頼らない自立した活動を目指して次のステップに入ろうしています。

交流のハブとなる場

RISE UP KEYA

福岡移住計画では、糸島のショートステイ型ゲストハウス・カフェ「RISE UP KEYA」で移住に関するトークイベントを開催したり、移住者同士を結びつけるMeetupイベントを開催しています。

コワーキングスペースのような形でも利用ができる場所となっていて、移住者同士が日常でも交流できる場となっているそうです。

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須賀さん「スキルがあって、フリーで自宅で作業をしている人たちの中にも、面白い活動をしている人たちがいます。彼らがここで交流することで、そこから新しいものが生まれたらいいなと思っています」

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移住してきた人同士の交流の他、移住してきたい人との交流を行い、新しいものを生み出す。「この場所から新しいことが生まれてきていることを発信する。そういうサイクルを作っていきたい」、そう須賀さんは語ります。

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糸島トライアルステイ

福岡移住計画では、福岡R不動産が2011年にスタートしたトライアルステイプログラムとも連携し、糸島へのトライアルステイプログラムも実施しました。合計110組の申し込みがあり、実際に5組が糸島を訪れたそうです。

須賀さん「トライアルステイを実施したことにより、良い面と同時に課題も見えてきました。3週間という期間滞在してもらうためには、単なる場所の提供だけではなく、地元へのつなぎこみ、コミュニティへのつなぎこみをやっていく必要だということがわかりました。来年はこのあたりを手厚くしていきたいですね」

ステイ体験者の方からは、コミュニティ同士のつながりが希薄なのでは?という意見もあったそうです。福岡移住計画としては、移住者と地元の結びつけを来年の大きなテーマとするそうです。

福岡移住計画ラジオ

これらの動きに加えて、福岡移住計画ではローカルラジオでの放送もスタートしています。福岡在住者はもちろん、他の都道府県在住者に向けて発信する内容となっており、福岡に移住した人や、福岡に移住したくなるような人をゲストに招いて、福岡での仕事・生活の面白さについて話をしていく内容。

元々、このラジオはパーソナリティを務める市來 孝人さんから須賀さんに提案があったそうです。フリーでラジオDJとして活動されている市來さんは、どこかの街で、ラジオを軸にそのエリアを盛り上げたいと考えていたそうです。

市來さん「どこの街がいいかを考えていたときに思い浮かんだ街が福岡でした。私は以前アメリカの西海岸で暮らしていたことがあり、福岡にはIT系の企業が多く、フランクな人付き合いがあり、海も近く…と北米のベイエリアに近いカルチャーを感じています。そこに共感したことも福岡を選んだ理由のひとつですね」

市來さん自身は福岡に移住した人ではありませんが、だからこそ常に「福岡にこれから移住しようとしている人、移住に興味がある人」の目線でフレッシュさを失わずに話を聞いていくことができるのではないか、と考えているそうです。

今後、ラジオで収録した内容を、福岡移住計画のサイト上でインタビューとしてテキストで発信していくことも考えているそうです。ラジオの現場が公開インタビューのような形になり、そこでのインタビューをサイトに掲載する。こうしたメディアを連動させる動きもとても興味深いところ。

以前と比較して、前向きに移住を検討する人は増えてきています。そうした人たちにきっかけやサポートを提供しようとする福岡移住計画の活動は地域にとって大切なものだと思います。

それを行政主体ではなく、民間が主体となって行う。こうした動きが日本各地で起こってくると、日本が全体的に盛り上がってきそうですね。

福岡移住計画ラジオの次回OAは1月4日(日)16時から(第一・第三日曜の16時〜OA)。「TuneIn」より全国から聴取可能だそうなので、関心のある方は聴いてみてください。

移住者の仕事創出へ

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また、最近発表された内容では、クラウドソーシングサービスを提供するランサーズと、福岡移住計画を運営するスマートデザインアソシエーションが業務提携を発表しました

この提携により、これまで福岡移住計画が提供していた「住まい」、「コミュニティ」の情報に加えて、ランサーズから福岡への移住者にオンライン上で完結する「仕事」を提供していくことになります。

福岡への移住支援プロジェクトを皮切りに、地方移住検討者への情報提供と仕事機会提供の取り組みを他の地域にもヨコ展開していく方針。さらに、「仕事」「住居」「コミュニティ」など移住に際して必要となる情報を総合的に提供する専用サイトを新設するそうです。

住居、現地コミュニティ、仕事。移住を考える際に課題となるものを解決するべく活動を続ける「福岡移住計画」。移住を真剣に検討している方は、一度ご覧になってみてもいいかもしれません。

junyamori

inquire Inc. CEO、NPO法人マチノコト理事。1987年2月生まれ、岐阜県美濃加茂市出身。『マチノコト』の編集を担当する他、一般社団法人HEAD研究会フロンティアTF副委員長、ローカルメディアネットワーク『IDENTITY』を運営中。『THE BRIDGE』『マチノコト』『soar』など複数のメディア運営にも携わる。

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