マチノコト

2014.5.2

issue+designが位置情報を活用した神戸市の津波避難防災に関するモバイルウェブサービス「ココクル?」を開発

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「社会の課題に、市民の創造力を。」をテーマに活動する「issue+design」が、博報堂と、神戸市危機管理室・デザイン都市推進室との恊働により、津波避難・防災に関するスマホ、タブレット向けの情報ウェブサービス「ココクル?」を開発しました。

「南海トラフ大地震」が近い将来に発生すると予測されており、太平洋沿岸の自治体では巨大津波への対策が急務となっています。各自治体において地域別の最大津波浸水深を示した「津波ハザードマップ」が公開されていますが、公開データはPDF形式などが多く、現在地がわかりにくかったり、スマホからは閲覧しにくいといった課題がありました。

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今回開発された「神戸市津波防災ウェブサービス ココクル?」は、兵庫県が発表している「神戸市津波ハザードマップ」のモバイル版。スマートフォンのGPS機能を利用することで、「南海トラフ大地震」発生時には、自分が現在いる場所に、津波が最大どの程度の高さで、最短何分で到達するかを知ることができます。

津波の高さは、0mから5mまでの8段階のピクトグラムで表現されており、最大の津波の高さが視覚的にわかりやすく表示されます。

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ウェブ内の「津波ハザードマップ」にアクセスすると、現在地および周辺の浸水深がわかり、避難すべき方向の情報を得ることができるようになっています。「津波ハザードマップ」だけでなく、津波警報が発令された場合の避難行動など、津波に備えて行政が市民に知っておいてほしいと考えている情報が掲載されています。

「ココクル?」を開発したプロジェクトチームは、全国各地の津波およびその他災害の危険性がある地域で、すでに「津波ハザードマップ」など用意している自治体に対し、「ココクル?」と同様のウェブサービスの開発・普及を推進していく予定とのこと。

junyamori

inquire Inc. CEO、NPO法人マチノコト理事。1987年2月生まれ、岐阜県美濃加茂市出身。『マチノコト』の編集を担当する他、一般社団法人HEAD研究会フロンティアTF副委員長、ローカルメディアネットワーク『IDENTITY』を運営中。『THE BRIDGE』『マチノコト』『soar』など複数のメディア運営にも携わる。

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