マチノコト

ある地域に特化し、その地域の魅力を伝えるwebメディアが多数生まれています。

マチノコトでもこれまで、岐阜のローカルマガジン「おヘマガ」や阿蘇南小国町・黒川温泉郷を舞台にした「KUROKAWA WONDERLAND」などを紹介してきました。

レポート記事、映像、音楽など、様々な手法を使って外部に地域の魅力を伝えていくことは、その地域の人にとっても地域のよさを再発見する機会になります。

日本有数の観光都市である京都でも、訪れた外国人観光客の生の声を届ける映像メディア「Travelers’ Voice of Kyoto 」がリリースされました！

外国人観光客のインタビュー映像メディア

「Travelers’ Voice of Kyoto 」は、京都で外国人観光客にインタビューをし、生の声を映像で発信するwebメディアです。

嵐山や祇園など外国人観光客に人気のある 6 エリアにてインタビューを行い、実際に感じたことやおすすめしたい場所、なぜ京都に訪れたかなどインタビューした映像を掲載します。

民間企業としてできる観光業への貢献

「Travelers’ Voice of Kyoto」を運営しているのは、Web プロモーションの企画・制作・支援を行う株式会社デイアライブです。

京都に拠点を置くデイアライブは、これまで京都市の13 言語対応外国人観光客向けWeb サイト「Kyoto Official Travel Guide」や Facebook ページ「Visit Kyoto」の制作・運営、京都府の5 言語 対応観光防災スマートフォンアプリ「KYOTO Trip+」の開発・運用などをしてきました。

代表を務める今西建太さんはこう語ります。

日本を訪れる外国人観光客は2014 年に 1,300 万人を超え、京都市においても 2020 年までに外国人宿泊 客数を年間 300 万人にすることを目標に掲げています。

行政の事業とは異なる角度で、民間事業者の立場として観光立国実現に貢献できることは何かを検討した結果、 外国人観光客の生の声を収集し発信していくことが、外国人観光客はもちろん外国人観光客の受け入れを 検討している地元事業者の方々にとっても有益と考え、Web メディアとして公開することにしました。

海外から見た京都の魅力を伝える

ガイドブックを見て一番重要なお寺だと書いてあったので、勉強してからこの清水寺にきました。歴史は人生の重要な一部なので。

伏見稲荷大社に来て、私の国の寺院のような美しいものを見れてとても幸せです。

初めて京都を訪れた外国人観光客もいれば、数回訪れている人もいて、インタビュー映像ではさまざまな角度で海外から見た京都の魅力について語られています。

撮影地域ごとに映像を検索できるだけでなく、アメリカ、ヨーロッパなど観光客の住んでいる地域ごとの検索機能も準備中だとか。

インタビュー映像のエリア周辺で撮影され、Instagram に投稿された写真を閲覧することもできるようになっており、観光客にどの風景が人気なのかを知ることもできます。

今後はインタビューと同時に実施しているアンケート結果をインフォグラフィックとして定期的に公開していく予定。インタビュー映像をすべて書き起こし、その内容を日本語に翻訳することで、英語版と日本語版の2言語で発信していくそうです。

様々な都市で展開し、地域の魅力を可視化していく

今西さんは、今後の展開についてこう語ります。

公開したとは言ってもまだやりたいことの2割ほど、まずは基本となるコンテンツと仕組みができた段階です。また、公開前から他都市展開やコンテンツ連携など、自治体や民間企業の方とお話させていただいており、今後ここにコンテンツ・機能を追加し発展させていく予定です。

京都だけではなく様々な都市に展開していくということなので、それぞれの土地にどんな人が何を求めて訪れているかを知ることが、地域の魅力の可視化につながりそうでとても楽しみです。

2020年のオリンピック開催に向けて、日本の観光が改めて見直されている今、Travelers’ Voiceが各地で繰り広げられていくことで、よりそれぞれの地域のよさが際立っていくと面白いですね。

関心を持たれた方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。