マチノコト

2016.2.7

移住女子の仕事観から考える――三重・働きかたフォーラム最終編「働きかたの歩きかた」2月20日(土)開催

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困難に遭遇したとき、あなたはどう立ち向かいますか?

人は壁にぶつかったとき、同じような境遇を乗り越えた人の体験談や尊敬する人の意見などを参考にし、自分に合った解決法を求める方が多いのではないでしょうか。

三重では、身体を張って「田舎で働く」を体現する素敵な人々と、田舎を目指すも困難を抱える若者が、仕事観について共有したり、現場の声を実際に聞いたりする「働き方フォーラム」が、去年5月、7月とシリーズで開催されてきました。

今年の2月に最終編となる働き方フォーラム「移住女子・働きかたの歩きかた」が開催されます。

三重の小さなまちから働きかたを考える、働き方フォーラム

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働き方フォーラムを運営してきたのは、株式会社「地域資源バンクNIU」。

彼らは、農村の多面的な機能や地域資源へ関心が高まる現代において、地域と企業のコーディネーターとして媒介になっています。

働き方フォーラムは、自分の仕事観を見つめ、田舎を目指す過程のなかで、「仕事と自分」、「理想と現実」の2者を行き来する若者を対象に、「三重のちいさなまちから働きかたを考える」プロジェクトとして行われてきました。

第1弾では、徳島県神山町の「NPO法人グリーンバレー」で理事長を務める大南信也さん、「(株)熊野古道おわせ」で支配人を務める伊藤将志さん、ライターの務めている大越元さんといった地域で活動する「先駆者」と働き方を探る場が、第2弾では実際に合宿形式で、三重の働く現場を訪ねる機会が設けられました。

2月20日開催、働き方フォーラム最終編「移住女子・働き方の歩き方」

最後は本音で

2月20日(土)に、多気郡多気町の勢和図書館で行われる働き方フォーラム最終編。

最終編では、4コマ漫画エッセイストであり、高知県の嶺北エリアから多様なライフスタイルを発信するヒビノケイコさんが登壇する「ヒビノケイコ・アワー」。

ヒビノさんに加えて、三重県南部の「かきうち農園」で働く東恩納千晴さん、第2弾のフォーラム合宿に参加した石島舞さん、そして主催者の西井さんによる「ノンストップ・車座女子トーク」が予定されています。

ゲストの移住女子の「働きかたの歩きかた」を聞きながら、集まった人の数だけ存在している働き方をあらわにするトークイベントとして、とにかく動いて何かにぶつかっている人を大歓迎しているそうです。

去年5月から始まった働き方フォーラムもとうとう最終編。しめくくりとなる今回の場をどのような想いから設定したのか、西井さんからお伺いしています。

完成形ではなくプロセスを、「地域資源バンクNIU」西井勢津子さんインタビュー

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――去年5、7月に開催された働き方フォーラムを振り返って、どのような感想を?

西井さん:「『働き方フォーラム』が生まれる発端となったのは、田舎を目指すも上手くいかず、孤独を抱えてしまう若い人たちのケースを散見したからでした。フォーラムを通して、そのギャップを埋めることが必要なんじゃないかと感じて。

でも、フォーラムを開催して、地域が若者の価値観を知ることも大事だけれど、若者が田舎に飛び込む前、彼らの仕事観が固まる前に、うろうろと動き回って時間が誰しもあって、その時間に良い大人(ロールモデル)に出会えるか、ということも同じぐらい大事なんだと感じました。

もっと若い人たちが、うろうろできる場所をつくろう、そしてその等身大の様子を地域の皆さんにも見てもらおうと。」

――最終編となる働き方フォーラム、最後を締めくくるテーマを「移住女子・働き方の歩み方」に決めたのはなぜですか?

西井さん:「働き方フォーラムの流れは、第2ステップで現場と出会う機会を創り、アクションを起こすお手伝いをする。第3ステップでアクションを起こしている若者の仕事観を明らかにして、人材ニーズのある事業者や地域の皆さんに若者の仕事観に触れてもらう、というものです。

若者と田舎の間で発生するギャップとはなんなのか、明らかにしたいという気持ちから始まった企画なので、今もそれは変わっていません。

ただ、前述したように、仕事観も固まらず不安も大きい若者に少しでもヒントにしてもらうためには、移住した人たちの完成系ではなく、そこにたどり着くまでのプロセスが重要だと考えたので、『何を』より『どうやって』を大事にしようと。

フォーラムの参加者を眺めていると、その形が分かりやすく見えやすいのは女子でした。それをテーマとして表現すると、『働きかたの歩きかた』になった、という感じです。」

――「移住女子」というキーワードは、さまざまな場所で聞かれるホットな単語で、実践している方は数多く見られます。そのなかで、ゲストとして「ヒビノケイコ」さんをお呼びした理由は何ですか?

西井さん:「基本的にヒビノさんってニュートラルなんです。芯があってしなやか。だから移住に関心のある女性にはとても魅力的だし、地域の皆さんがお聞きしても耳障りではないお話をしてくださると思って、お願いしました。

何より移住にまつわる『あるある』ネタがとても面白いし尽きない。たくさんの引き出しで、女子トークを弾ませ深めてくれるのではないかと思います。」

――働き方フォーラムも、とうとう最終編になりました。西井さんが、最終編に込める想い、最終編へ参加を希望する人たちに期待することを教えてください。

西井さん:「『NIU』のスタッフである御村が、自分の研究テーマとして働き方フォーラムの企画運営をしているのですが、全力で応援したいと思っています。

『希望の就職先』」や『仕事のやりがい』ってあいまいですが、業務内容でもなければ他人が与えてくれるものでもなくて、自分の芯、あるいは探求してきたテーマに触れるかどうか、なのではないかと思っています。『NIU』も、それを実現できる会社でありたいです。

このフォーラムでは、『NIU』からも求人を出すつもりです。ご関心のある方はぜひご来場ください。」

1人のストーリーは誰かの人生を変える

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最終編となる働き方フォーラムは、成功を学ぶものでもなく、ゲストの方々が「何をしているか」聞くものでもありません。

目の前にいる実践者の働き方から、自身に近いものがあれば想いを巡らせたり、過程のなかで1つの決断に到った理由を尋ねてみたり、固定的な仕事観を取り払って、自己と向き合う場が用意されています。

働きかたフォーラム最終編の公式ページにはこんな文章が掲載されています。

「集まった方々の本気の具合で、本音の程度も図れるかもしれませんね。」

1人が語る真摯な人生のストーリーは、誰かの人生の方向を変える重要な鍵となります。地方で働くことを志しながらも、悩み、もがいている方は、ぜひ2月20日多気へ足を運んでみてください。

働き方フォーラム最終編~「移住女子・働きかたの歩きかた」

日程:
2月20日(土)13:30~16:30(受付開始13:00)

会場:
勢和図書館 創作伝承室(多気郡多気町朝柄2889)

プログラム:

12:00-13:00 もちよりランチタイム  ※希望者のみ

13:00-13:30 受付

13:30-14:20 ヒビノケイコ・アワー

講師:ヒビノケイコさん(漫画家、エッセイイスト)

14:20-14:30 休憩

14:30-16:30 ノンストップ!車座女子トーク

ゲスト:ヒビノケイコさん

西井勢津子(地域資源バンクNIU)

東恩納千晴さん(かきうち農園

石島舞さん(フォーラム合宿編参加者)

対象:
求職中の方、Uターン・Iターン検討中の方
※それ以外の方は、お問い合わせください。

定員:
20名

参加費:
無料

主催・問い合わせ:
地域資源バンクNIU
〒519-2211 三重県多気郡多気町丹生1806-3
TEL: 0598-49-4800/FAX:0598-49-4801/Emal: hatarakikata@niu-mon.com
※本事業は三重県地域人づくり事業の委託を受けて実施します。

申し込み:
こちらのWEBフォームよりお申し込みください。
または、下記内容をお書き添えの上、メール、FAXでもお申込みいただけます。

えぐちはると

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